2015年9月29日火曜日

タスクをこなす人とタスクを作る人の違い。ここがポイント。

仕事がデキる人ってどんなひとですか。
忙しそうに見えて、バンバン片付けていく人、かっこいいですよね。
でも、それは、タスクを作っていますか。

仕事には2通り有ります。

ひとつは、タスクをこなす人。
やるべきこととゴールがある程度きまっていて、それを時間内に仕上げる人。
世の中の仕事の8割はこれです。
これは、人に依頼することが出来ます。ゴールが決まっているから、それに向けて創意工夫しながら、タスクをこなせばいい。

もう一つは、タスクを作る人。
患者さんをハッピーにしたいと考えて、何をするか決めていきます。

お茶会サロンを作るのか、リーフレットを作るのか、美容室を作るのか。
今ないものを、どんなコンセプトで作るのか。
なぜ、今なくて、それがなくて誰が困っているのか。

仕事がデキる人は、タスクがこなせて当然。
ここがお金になる仕事の源泉です。
そして、そのタスクが作れる人。
効果的で困りごとが減らせて、お金も稼げるタスクを作る人です。

ソーシャルビジネス、ちゃんとお金も稼ぎましょう。
強い組織になり、困りごとを抱える人達へ安定感あるクオリティ高いサービス提供を目指しましょう。

ビジネスバンザイ!のみなさま、ちゃんとやっているソーシャルビジネス領域の人たちのニーズ感性を知ったら、私たちとフェアに仕事をしたくなりますよ。

ご相談絶賛受付中です。

ーーーーーー
PROD(プロッド)は、タスクを作るカウンセリングを、モノづくりを通じて提供します。
http://prop.blue
ーーーーーー

2015年9月27日日曜日

たまには絞られます。3年後を考える。

真面目に私も絞られています。

ピアの最強サポーターさんと事業展開ミーティングでした。

看護学生時代に実習の隙間をぬって始めたことが社会課題解決プロセスにのっていきます。




2015年9月26日土曜日

想いを業にするコツ。社会起業家枠のお仕事でした。

静岡市が行うの人材育成塾のパネリストをしてきました。

社会起業家枠で話すテーマは主に3つ。

1 自分の仕事
2 事業化の視点
3 社会的事業の現場作り

3つ目は、想いと熱意をどうやって仕事にするのかの話。

仕事にするために大事なことは、難しいロジックの話ではないのです。

やり方のハウツーは、たくさんあるけど、そんなことより

あなたはユーザー見てますか。
どうやってみていますか。
どうしてもやりたいですか。
業にするのは、どこですか。

そこ、見失うと、うまくいきません。




2015年9月25日金曜日

10年もたつと、(取引先+友人)× 思いやり、仕事は仕事だけじゃない。

創業から13年間、ずっと中国でモノづくりをしています。
途中に反日や為替レート変動、取引先の操業停止など、いろいろ山はありましたが、現在までいくつかの会社と取引をつづけてきました。
続けてこられたのは、一重に「友人」のおかげです。

中国ビジネスでは、事業パートナーも「友人」と紹介されます。
"She is my friend." といわれますが、”My business partner”と言われることは、ほぼ皆無です。海外商取引経験の9割が中国なので、ほかの国のことはあまり良くわかりませんが、とにかく友人・家族という感じです。

ご飯も、特別なものを食べに行くわけではなく、その辺の食堂でガツガツ食べますし、担当さんと一緒にコンビニのおでんを買いに行ったり、何かと「普通」です。

そんな10年来の友人から、月餅の写真が届きました。
「今週日曜日は中秋節だよ、月餅の写真を見て、食べた気になってね。」


中国の月餅は高さのある、ずっしりしたおまんじゅう。中身はごま風味の小豆あんがスタンダードですが、いろいろあります。


ものやお金を贈りあわなくても、ちょっとしたことで嬉しい気持ちになります。
素敵な友人と、これからもいい仕事を続けていけそうです。



2015年9月23日水曜日

うれしかったこと

先日、青空オフィスを楽しんでいたとき、ちょうどお客さまの会話を聞きました。

「よかったね~」
「うん、ね~」
「いいよ、いい。」
「うん、ね~。」
「ふふふ、ご飯食べてく?」
「うん、そうしようか。」

ちょっと明るい声のこの会話。
これで、人生ぜんぶ救われるくらいに嬉しかったです。

ああ、仕事していて良かったです。


2015年9月22日火曜日

東大合格のために恋愛は不要かもしれない。でも、人生を豊かにするのには恋愛 も必要。


創業支援の現場で、私は相手のことをどれだけ勝手に妄想して慮ることができるかについて、「好きになっちゃった相手=お客さま」だと考えてみてもらっております。

だって、恋愛は交通事故のようなもので、好きになっちゃったらしょうがない。
こんな経験、みなさん若かりし頃にありませんか。

自分のサービスをお届けしたい人のことが気になっちゃって気になっちゃって、あれやこれや考えて、こんなことしたら喜ばれるか、はたまた嫌われるのか。
考えると夜中まで悩んでしまう。
これって、恋みたいでしょう。

恋愛では、相手の心に自分の心を寄せていきます。

自分の思いを押し付けてもダメ。
相手の事ばっかり聞いてもダメ。

なんとかしたいと思うし、なんとかなろうと努力する。
結構な確率で失敗を繰り返しながら、押したり引いたりする。
ロジックではうまくいかない。だって、相手は生き物だから。

この経験は、東京大学という大学の入試そのものには関係無いかもしれません。
しかし、東京大学を経て得たものを社会に還元していくときには、必要でしょう。

結論。

恋愛も必要。
勉強も必要。
どっちかだけでは、ダメ。

恋愛の経験は、今しかないよ、今だよ、若者よ。

====================
東大合格に恋愛不要論、が話題になっています。
「東大・恋愛・不要」で検索すると、お母さんの書籍と一緒に大量の情報(デマ含まれると思う)が出てきますので、ご自由に検索をお願い致します。

2015年9月15日火曜日

成功事例のまねっこ移管はがうまくいかない理由を考えてみた。

社会的事業の場合、課題全体を解決改善することを目的とするので、垂直立ち上げ×ヨコ展開で一気に解決モデルが理想の一つとされています。

今困っている人が局地的に減る(地域限定垂直立ち上げ)、これでまず成功事例を作る。その後、成功事例をヨコ展開する。そうすると各地で課題が解決される、という発想です。

ええ、うまくいきませんよ。
うまくいくわけない。
スターバックスも勝手に均一レベル展開できるわけじゃないでしょう。
現場のクオリティあげるのは、そこにいる個人なんですよ。
(あたりまえ)

最後は人だよね、といって人を育てだしたりします。
それも、うまくいかない。
だって、育ててもらおうと思う人ではイノベーティブなことをするまでに時間が掛かる。
それでは、現状打破の今ないソリューションは出てこない。

企業が人材をコントロールすると、失敗が減ります。
コンプライアンスを守って、失敗しにくくて、足を引っ張りにくい。
そのかわり、瞬発力あることする良い志をもつ不良はでてこない。

ヨコ展開をルールを守って失敗少なくやりたい。
でも、革新的なこともしてほしい。
革新的なことをする前に、会議にかけて稟議通してコンプライアンス順守してね。
そんなの、むりでしょう。

桁外れの競走馬を飼いたいけど、小さくて囲われた馬場で静かに過ごせ、と。
時々のレースの時だけ、オーナーの言うこと聞け、と。
むりむりむり。

成功事例のまねっこ移管がうまくいかない理由は、移管に乗ってきた人たちが成功事例に強く惹かれているからです。そのとき、顧客(ターゲットユーザー、困り事を抱える人、困っている真ん中の人)よりも、成功事例の方を向いている。

成功事例は、顧客のことばかり考えてちょっぴり型破りなことをしてきた結果です。
型破りしつつ、現場で顧客の反応を見つつ、社会の風向きを感じつつ、ぎりぎりのところをすり抜けてきているのです。

事例のまね事にお金を出すのはやめましょう。
その前に、顧客と膝を詰めて話してみませんか。

2015年9月9日水曜日

小児がんの理想の病院は家です。日本で初めての家みたいなクリニックを作っ た チャイケモから、事業のゴールイメージを描くことを考える。

神戸ポートアイランドの医療特区にあるチャイルド・ケモ・ハウス(以下チャイケモ)にいってきました。
小児がんの子どもと家族が家のような環境で療養できる、おうち診療所です。

今日のブログは、マネタイズとかサステナビリティの話を外して、人間の情緒的な感情論で書きます。
ですから、他のポストとは全く整合性がないかもしれません。あり方とかそんなことはどうでもいいと思うくらい、みんなの頭のなかの「創業あるべき論」をまっさらにして、考えて欲しい「事業のゴールイメージ論」です。
自戒を込めて、あえて書きます。

ポートアイランドの一角にあるチャイケモ。小児科の有床診療所です。

プレイルームの一部。プロジェクターでシアタールームに変身します。
小さい個室のリビング部分です。
小さいと言っても十分な広さです。
全ての個室にキッチンとトイレ・バス・洗濯機がついています。


個室内のプレイルーム。
写真は、ここのクリニック医師、楠木先生。

手作りのおままごとセットとお茶目な楠木先生。

施設内のすべてのスペースに大きい窓や天窓があり、自然の光がはいります。
病室的要素は、壁に酸素とナースコールがあることと、感染予防対策としてところどころガラスドアで仕切られていることくらいです。

家のような病院、良さそうでしょう。
いいんですよ。そして、すごく大事なことです。

小児がんは子ども1万人あたり1人の割合で発生します。子どもの数が増えると、患者数も増えます。現在だいたい毎年2000〜2500人くらいが小児がんを発症していて、治療を続けている子どもの数は16000人くらいいます。

2000人が発症して16000人の患児がいるということは、8年位治療が続いている計算になります。経過が長いんです。

その間も、子どもは成長して発達していきます。
この時期を、子どもと家族はこんな環境で過ごしています。

小児がん患児の実際の病床。左が患児のベッド、右が付き添いの親のベッド。
わずか2坪の空間で治療期間をすごします。カーテンの向こうは隣のベッドです。
リンク元:チャイルド・ケモ・ハウスHP
http://www.kemohouse.jp/03_kemohouse.html



信じられない。
遊びも、治療も、眠りも、時にはトイレも、日々の生活のすべてがここ。
子どもが大声で泣いたり、親と笑ったり、そんなこと、ここではできません。

感染リスクがあるので、親以外の兄弟祖父母親戚には会えません。
ずーっと、ここで、このコミュニティで、あなたの子どもを育てたいですか。

子どもは未来だ、財産だっていうならば、小児がんになった子どもたちの生活環境にも目を向けてください。
たった2万人弱かもしれない。
でもさ、日本に住む日本の未来なんですよ。

彼は、サポーターチームと一緒にこのチャイケモを作りました。
今までの医療ルールに則っていなかったので、入院施設のあるクリニック(有床診療所)として認可されず、開店休業状態の時期もあったそうです。そして、今も入院する患児は少ないそうです。

さて、ここで創業の話にもどります。

創業は、いろんな姿があります。
食べていくための手法として、儲かることをやるのも創業。これ、当然。
夢だけではチームを養えませんから。

ゴールは何ですか、と聞かれた時に、これくらい具体的にハッピーな状況を想像できれば日々のタスクなんてなんとでもなります。方法をひねりだし、後は必死で働くのみです。
大事なのは、このハッピーなあるべき姿と、だれを幸せにしたいのかを具体的に想像することです。

事業のゴールイメージを具体的に頭のなかに描く、それを表現すると、みんなが支援しやすくなります。社会的創業に欠かせないことです。

何をしたいのか、と問われて困る創業者さん、ぜひ考えてみてください。
具体的な達成イメージがあれば、あとは大丈夫。
具体的にがんばる方法を模索するのが創業支援のお仕事です。
そこは、どうぞ私たちに任せといてください。
(大きく出てみた、がんばります!)

チャイルド・ケモ・ハウス
http://www.kemohouse.jp/index.html