2014年9月15日月曜日

地域にあったチャレンジ応援モデルがある。浜松バージョンに関する一考察。

浜松市はとても恵まれた街です。大手ものづくりメーカー本社があり、雪もふらず、天災も少ない。働くところがあり、物価もそこそこ、公共インフラに教育機関もそこそこ。
新幹線も止まるし、大都市圏も行動範囲内。

しかし、ミクロに見ていくと危機なのです。新しい事業の柱をつくり、それが育つのを待つ体力があるところはいいけれど、多くの家内手工業的な企業は岐路に立たされています。

しかし、市全体でみると危機感薄いのです。こののんびりした気質、それもいいところ、と捉えて、この土地にあったチャレンジ支援を考えると、危機感あおるより、雰囲気よいエコシステムを3年くらいかけて構築するのが地域性にフィットするのではないか、と思うのです。

具体的には、「産業無くなるから新産業を」「産学官連携を」を公金投下するよりも、個人レベルで本気で何かやりたい人をブラッシュアップする、話がわかる浜松方式創業支援チーム。

まずは静岡県エリアで売れるものを作ってみる。全国47カ所の創業よろず機関ができます。これは、地域性を活かして運用すべき。バブル崩壊後徐々に輸送機関連企業は東アジアに出て行き、リーマンショックが追い打ちをかけるようにその流れを加速させました。一度出て行ったものづくり工場は帰ってきません。

この市の技術を活かそうとがんばりますが、元々最終製品を作らず売らなかった企業が突然ニーズベースのものづくりは困難です。
だって、失業しても何か仕事はある。すごいね浜松市。
(もちろん大変な人や企業もあります。それは何処も同じ。)


先輩創業者、金融機関、創業支援を受けてきた人、他の地域のニーズ解析している人、コミュニティを作る人。そんな自分サイズの事業化チャレンジも、余裕ある今ならまだ出来ます。健全な自転車操業です。回っている事業=後輪が稼働している間に、前輪でいろいろチャレンジ。

試行錯誤の中から現場力が育ちます。体力のあるうちに、頑張れ浜松市。

チャレンジ押しに必要なものは助成金ではない。それだけは絶対。

お金がなくても、本当にやりたかったら何とか方法をさがします。
一番大事なものは、整理整頓されて事業化めどを付けた最初の仕事プラン。

私自身、本当に5万円でできることを真剣に考えました。初期費用が1000万近く必要な創業者友人は、運送会社で数年働いてお金を貯めて創業しています。10年経って残っている人達は、みなニーズをきちんと整理してコンパクトに事業化している。もちろん、お金がある方でそれを使いながら創業した人も居ます。初期資金と事業化スキームはその人のバックグランドにより違うのですが、要はお金がないから新しいことへのチャレンジを踏みとどまる、という仮説は甘いということです。

創業支援の現場にいて思うことは、勢いありニーズをよく見ている創業者はイメージがわきすぎて拡散しているということ。あれもこれも、と考えてしまう。
これを整理整頓して、優先順位を付けて、目の前の一番最初にやることに取りかかれるようにする。ここがまず第一歩。

そのころには何をコアに事業化するか見えているのです。
それは、回収できる見込みのある事業になっている。
それならば、お金も貸してもらえるし、当然返済めどもつく。

だいたい、助成金で最初の一歩を強引に踏み出して、1年後の運転資金はどうするのか。
助成金でしか成立しない事業は持続可能性がない。

回収できる事業なら、金融機関もお金を貸してくれますよ。
金融機関も説得できない事業なら、お客さまもついてこない。金融機関の方々も顧客候補で取引先候補。

まずは、金融機関も何だか応援したくなっちゃう!と思われるような整理整頓、次に事業化の手続きのお話。創業支援は制度とお金だけではないのです。

つなぐだけじゃ成果は出ない。

あの人は顔が広いから紹介してもらうといいよ。
そこからコラボして
新しい仕掛けを作って

私はこれに乗りません。

やる人は結局なにがなんでもやるし、勝手にやる。

事業者は同じ方向を見ていても、やっぱり違う。
会社が違えば倫理観も文化も手法も違う。

事業化していくときのどろどろ感を共に超えられるほどのコラボ相手はいまのところ出会っていません。

お金を払ってやってもらうなら、又違うのでしょう。
(それは発注)

コラボは協働。
短期間でぐっと成果を上げていく事業モデルには協働は難しいです。
とくにお商売のときは、アクセルの入れ方が同じじゃないと成立しにくい。



値頃感

すごいんですよ!
確かにすごい。

で、それは、だれが買うのか。
値頃感あるのか。
費用対効果ですよ。